解剖学医グンター・フォン・ハーゲンス博士が考案した人体標本の技術、プラスティネーションで死体の保存や移動が簡単になり、「人体の不思議展」で展示された人体標本を見学された方も大勢いらっしゃると思います。 その博士が公開死体解剖を行ったのが昨年の夏DVDとして発売されました。 タイトルは”anatomy for beginners”邦題「人体解剖マニュアル」となっております。 このDVDは4枚組になっております。
1はムーブメント、脳から脊髄などの神経系を通して皮膚や筋肉動かす説明したもので男性の死体を解剖して全身の皮膚をはがし、筋肉や靭帯を露出させて説明しております。
2は肺や心臓、血管などを扱った循環器の説明で、男性の死体の胸の部分、肋骨を外し、エアーを気管から入れることにより肺の動きの復元や、心臓には人工血液を入れ心臓の動きの復元など行っております。
3は口から肛門までの消化器系を説明したもので、女性の死体を使い咽頭から肛門までの器官を取り出します。 私は正直この部分に一番興味がありました。 黒い帽子を被った博士は精力的に死体を切り刻みます。 インディージョーンズ(最初の)に出てくるドイツの殺し屋に似ております(失礼)。 ハスキーな声で、何度も「エイナス!」と発言します。 最後に咽頭から食道、胃、小腸、大腸、肛門とつながった状態の器官をテーブルを複数個使い、7mの長さに展示するところが圧巻でした。
4は生殖器です。 男性と女性の死体から、睾丸、精嚢、前立腺、ペニス、膣を含む女性器、子宮、卵巣などが取り出されます。 ペニスや子宮にメスを入れられるところを見ると男性も女性も痛くなってくるかと思います。
最初にイギリスで放映されたようです。 出演者は男性がおびえ気味で女性のほうがしっかりしていました。 女性のほうが現実的な質問をしておりました。
☆プラスティネーションとは
20世紀後半まで標本といえば、ホルマリン容器に入った白色の保存臓器や、模型のがい骨などを使っており、医師ですらその匂い、標本の扱いにくさに困惑してたそうです。 そのような難問を解決した標本が、『プラストミック標本』。 プラスティネーション(Plastination)は、ドイツのグンター・フォン・ハーゲンス博士によってハイデルベルグ大学で研究がすすめられ、 1985年に実用化された標本製作技術です。身体を構成している水分と脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換えてつくり、 人体をプラスティック化することで腐敗を起こしたり悪臭を発生することもなく、生物全体をできるだけ生きた状態に近い形で半永久的に保存できるようにする技術です。
興味のある方は http://www.dex-et.jp/Ncontents/dvd/dex_dvd0053.htm でサンプル動画を見ることが出来ます。 テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術
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